マニュアル

リポジトリブラウザ

ワーキングコピーなしでリポジトリを直接操作する必要がある場合があります。そのような場合に役立つのがリポジトリブラウザです。エクスプローラやアイコンオーバーレイでワーキングコピーの状態を確認できるのと同じように、リポジトリブラウザではリポジトリの構造と状態を確認できます。

図4.66 リポジトリブラウザ

The Repository Browser


リポジトリブラウザを使用すると、コピー、移動、名前の変更などのコマンドをリポジトリ上で直接実行できます。

リポジトリブラウザは、Windowsエクスプローラによく似ていますが、コンピュータ上のファイルではなく、特定のリビジョンのリポジトリの内容を表示する点が異なります。左側のペインにはディレクトリツリーが表示され、右側のペインには選択したディレクトリの内容が表示されます。リポジトリブラウザウィンドウの上部には、リポジトリのURLと参照したいリビジョンを入力できます。

svn:externalsプロパティに含まれるフォルダもリポジトリブラウザに表示されます。これらのフォルダには、リポジトリ構造の一部ではなく、単なるリンクであることを示す小さな矢印が表示されます。

Windowsエクスプローラと同様に、右側のペインで列見出しをクリックして、ソート順を設定できます。また、エクスプローラと同様に、両方のペインでコンテキストメニューを使用できます。

ファイルのコンテキストメニューでは、次の操作が可能です。

フォルダのコンテキストメニューでは、次の操作が可能です。

右側のペインで2つのフォルダを選択した場合、unified-diff として、またはデフォルトの diff ツールを使用して視覚的に差分表示できるファイルのリストとして相違点を表示できます。

右側のペインで複数のフォルダを選択した場合、それらをすべて一度に共通の親フォルダにチェックアウトできます。

同じルート (通常は /trunk/) からコピーされた2つのタグを選択した場合、コンテキストメニューログを表示... を使用して、2つのタグポイント間のリビジョンリストを表示できます。

外部アイテム (svn:externals を使用して参照) もリポジトリブラウザに表示され、フォルダの内容をドリルダウンすることもできます。外部アイテムは、アイテムの上に赤い矢印でマークされます。

F5 を使用して、通常どおりビューを更新できます。これにより、現在表示されているすべてのものが更新されます。まだ開かれていないノードの情報をプリフェッチまたは更新する場合は、Ctrl+F5 を使用します。その後、任意のノードを展開すると、情報がフェッチされている間のネットワーク遅延なしに瞬時に行われます。

リポジトリブラウザをドラッグアンドドロップ操作にも使用できます。エクスプローラからリポジトリブラウザにフォルダをドラッグすると、リポジトリにインポートされます。複数のアイテムをドラッグすると、それらは別々のコミットでインポートされることに注意してください。

リポジトリ内でアイテムを移動する場合は、左ドラッグして新しい場所に移動するだけです。アイテムを移動するのではなくコピーを作成する場合は、代わりに Ctrl-左ドラッグします。コピー時、カーソルにはエクスプローラの場合と同様にプラス記号が表示されます。

ファイルまたはフォルダを別の場所にコピー/移動し、同時に新しい名前を付ける場合は、右ドラッグまたは Ctrl-右ドラッグ左ドラッグの代わりに使用できます。その場合、ファイルまたはフォルダの新しい名前を入力できる名前変更ダイアログが表示されます。

これらの方法のいずれかを使用してリポジトリに変更を加えるたびに、ログメッセージ入力ダイアログが表示されます。誤って何かをドラッグした場合、これはアクションをキャンセルするチャンスでもあります。

パスを開こうとすると、アイテムの詳細の代わりにエラーメッセージが表示される場合があります。これは、無効なURLを指定した場合、アクセス許可がない場合、またはその他のサーバーの問題がある場合に発生する可能性があります。このメッセージをコピーしてメールに含める必要がある場合は、右クリックして コンテキストメニューエラーメッセージをクリップボードにコピー を使用するか、単に Ctrl+C を使用してください。

ブックマークされたURL/リポジトリは、左側のツリービューの現在のリポジトリフォルダの下に表示されます。ファイルまたはフォルダを右クリックして コンテキストメニューブックマークに追加 を選択することで、エントリを追加できます。ブックマークをクリックすると、そのリポジトリとファイル/フォルダが参照されます。

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